公演リポート vol.33(20180520ハンドクラフト)

TOKYOハンドクラフトギターフェス2018
Rolling Coconuts Presents


今年も、最終日のスペシャルライブの「トリ」を務めさせていただきました。


「えー、それでは皆さん、本日は誠にありがとうございました!」
 オケの“最後の曲”が無事に終わり、温かい拍手に送られて舞台袖へと歩き出すキヨシ先生……って、あれれれ? 実は今日の演奏会場は三方が壁で、客席の後ろを間仕切りで閉じてあるだけの長方形のスペースなので、舞台袖の方向に進んでも壁しかない……案の定、5、6歩ですぐに行く手を壁に阻まれ、それでもなぜかその場で足踏みを続ける先生。しかも時折、客席の方をチラッと振り返って見ている。ん? こ、これはもしや、後ろ髪を引かれる思いを表した小芝居……あわわわわ、もとい、渾身の名演技なのでは? キヨシ先生は何かを待っている! 世界は日の出を待っているがキヨシも何かを待っている! 早く誰か気づいてくれ! いつまでその場足踏みを続けさせるつもりだ! しかし室内の照明が普通に灯ってしまったこともあって、後方の席に座っていたお客さんから順に帰り始めている。や、やばい。とはいえさすがに何かあるなと感じた鋭いお客さんたちが空気を読んでくれて、やがて聞こえてくる「アンコール!」の声と手拍子。そ、それだ! 先生も「いや~、そうですかあ、しょうがないなあ」みたいな感じでニコニコしながら元の位置に戻って行く。やったぜ、世界は救われた! そうしてアンコール曲のカウントが始まったんですが、そのテンポの早いこと早いこと。何度も演奏している曲ですが、こりゃ最速記録更新だ~。

 というわけで今日は、毎年恒例となっているTOKYOハンドクラフトギターフェスでの演奏でした。まずはキヨシ先生のソロ演奏からスタート。先日出版された『ウクレレ・ジャカソロ・メソッド』にも入っていたジャカソロ曲やおなじみのジャズの名曲など、今日もキレッキレのかっちょいい演奏でした! 続いて先生の合図で我々が呼ばれ、いよいよウクレレ・オーケストラ・オブ・ジャパンの演奏の始まり~。パチパチ。割と小さめの会場ですので、ここでの演奏はいつもマイクやピックアップを通さずに生音で行います。生音ということで普段より気持ち強めの音ではっきり弾かないと後ろの席までちゃんと届かないと思うのですが、失敗を恐れるあまり、手が縮こまってしまいがちです(あくまでも私の場合)。そういった反省点もありつつですが、アンコールを含めて9曲ほどを一同で楽しく弾かせていただきました。聴いてくださった皆さん、現場のスタッフの方々、本当にありがとうございました!

UOJ団員リポーター 2nd ノム